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座 禅 猫

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ねこの個体差

ねこの個体差(2004年3月22日)



先週出歩いて掃除がおろそかになっていたので、今日は朝からパタパタと掃除です。

毎日が元旦版の量の新聞はすぐにたまってしまうし、だんな君の書類と本も散乱状態。物をあっちへもっていき、こっちへもっていきする間、ナナは私にまとわりついて走ってる。自分も仕事してるとでも思ってるのかな。ハチはそんな私とナナに、高いところから冷たい視線を送ってる。

これが掃除機の段階に入ると、また二匹の反応が違うんですよね。

「ガガ!するよ」と私が警告すると、ナナはとたんにおびえた表情になり、ウサギのようにピョンピョン飛んでクローゼットの奥に逃げ込みます。大きな音大嫌いなんですよね。もう掃除機を鬼のように恐れてる。物覚えの悪いナナちゃんも、「ガガ!」という警告の後に何が来るかはもう承知です。

ハチはというと、もちろん言葉の意味はわかっているのですが、その場を動かない。いよいよ掃除機が大音響をとどろかせても、歯を食いしばってその場に踏みとどまってる。「そこまでがんばることないんだよ」と声をかけるのですが、「こんなの平気だい!」って風に目をそらし、ぐっとこらえてる。冷や汗が見えそうなのが笑えます。

「やっぱり男の子だから?」とやせ我慢を体現するハチに、いとしさを覚えてしまう。もちろん、お姫様育ちでちょっと抜けてるナナもかわいいんですけども。個性が全然違っていておもしろいです。

ハチは短毛の日本黒猫でジジにそっくり。寒さに弱くて、冬は小型アンカに乗って過ごしています。そのアンカ、うちでは「ハチヒーター」と呼ばれています。

ナナはメインクーンで毛が比較的長く、尻尾なんて狸みたい。雪の中を走り回るほど寒さに強いのにハチヒーターがうらやましいらしく、「私も!」とハチヒーターに乗ってずいずいハチを追いやってしまいます。

そうするとハチは、リビングまで来て「にゃお~ん、にゃお~ん」と訴えるんですよね。見に行くとナナがどっかりハチヒーターの上に。

先日のこと、ハチヒーターのカバーが古くなったので着なくなったTシャツを利用して新しいカバーを作りました。ハチは早速新しいカバーをつけたヒーターにお座り。頭がいいのね。

でもナナはよくわかっていないようで、古いほうのカバーに座ってしまうんです。じーっとしばらく座った後「?」って顔つきで私を見上げ、「暖かくならない・・・」と目で訴えるんです。困った子です。

ああ、もう君たちなしでは暮らせないよ。


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